備後福山発!東南アジア事業の伴走支援 せとうち経営相談所 棚田です。
初めての海外出張は28歳でした。国内営業から海外事業部に異動してまだ半年程度の頃です。
国内営業で全く英語など使うことなく、記念受験したTOEICは330点でした。異動後は手厚い研修を準備いただき、週4日も終業後に2対1の英語レッスンをしてもらいました。半年のレッスンではまだまだ自信がなかったものの、初めての海外出張に意気込んでました。しかしながら、まずは関西空港での搭乗時に言われる”Boarding pass, please?”が何度聞いても理解できず、現地に着く前から不安な滑り出しでした。
出張目的はインドネシア ジャカルタの現地代理店との販売戦略協議と現地ドクターへの訪問です。まだまだ新入りなので、上司がちゃんと来てくれ、現地入国のプロセスやタクシーの乗り方や注意点などイチから教えてもらいました。
上司からは代理店の営業担当者に対する英語での製品研修プレゼンを任されており、散々練習していましたが、実際に始めてみると早々に全く聞き取れないとクレームが入り、上司に交代となりました。
国内営業では顧客先で度々製品説明会をしていたので伝えるべきことを理解している自負はありましたが、英語力のために全く使い物にならず、自身の非力さと上司の頼もしさを痛感しました。海外事業で仕事を続けていくための英語力のハードルがとてつもなく高く、そびえたつ壁のように感じた経験でした。その後120回以上にわたって海外出張するなど当時は想像もつかなかったですが、人は変わるものだなと感じます。
英語を勉強しても、業務上の色々な場面で英語以外の知識不足を実感するようになり、マーケティング、経営戦略など、勉強を続けていくことになりました。海外事業部への異動を機に、学生時代よりもはるかに熱心に勉強に取り組むことになり、大きな人生の転機でした。